贈与とは、自分の財産を第三者に無償で分け与えることをいいます。とくに、生前に自分の財産を第三者に無償で分け与えることを生前贈与といいます。贈与については、年間110万円の基礎控除があるほか、2500万円までの贈与には贈与税が非課税となる相続時精算課税制度や夫婦の間での2000万円までの贈与が控除される夫婦間贈与の特例などがあり、これらを活用した相続税対策もよく知られています。生前贈与の不動産登記を行う場合、贈与する不動産の権利証か登記識別情報、贈与者の印鑑証明書、贈与契約書、贈与する不動産の登記事項証明書、受贈者の住民票、贈与する不動産の固定資産評価証明書が必要になります。なお、生前贈与は受贈者と贈与者の合意の下で行われますので、手続きは両者が共同で行います。個々のケースによっても必要書類が異なることがあるので、書類に関して不明な点がある場合や手続きに不備がないか不安な場合は司法書士などの専門家に相談されることをおすすめします。